「将来のために資産を増やしたいけど、何から始めたらいいかわからない…」「株とかFXって難しそう…」そんな風に思っていませんか?大丈夫!この記事では、投資初心者さんに向けて、株とFXの始め方や資産を増やすコツを、どこよりもやさしく、そしてちょっと砕けた感じで解説していきます!一緒に投資の世界への第一歩を踏み出しましょう!
【初心者向け】なぜ株・FX?初心者でも始めやすい投資の魅力
「投資」と聞くと、なんだかハードルが高いイメージがあるかもしれません。でも、株やFXは意外と初心者さんにも人気があるんです。その理由を探ってみましょう!
株・FX投資が人気の理由:少額から始められる
昔は株を買うのにまとまったお金が必要でしたが、今は数万円、場合によっては数百円から始められるんです!びっくりですよね?
- 単元未満株(ミニ株): 通常、株は100株単位(1単元)で売買されますが、証券会社によっては1株から買えるサービスがあります。これなら、有名企業の株でもお小遣い程度から投資できちゃいます。
- FX: FXは「レバレッジ」という仕組みを使うことで、少ない資金で大きな金額の取引が可能です(詳しくは後述しますね!)。これも少額から始めやすい理由の一つです。
いきなり大金をつぎ込むのは怖い…という初心者さんでも、まずは無理のない範囲でスタートできるのが、株・FXの大きな魅力なんです。
預金との違い:リスクとリターンを理解する
「銀行に預けておけば安全じゃない?」もちろん、それも一つの考え方です。でも、預金と投資には大きな違いがあります。それを理解しておくことが、賢く資産を増やすための第一歩ですよ!
項目 | 銀行預金 | 株・FX投資 |
---|---|---|
リターン(収益性) | 低い(金利がほぼゼロに近い) | 高い可能性がある(値上がり益、配当金、金利差など) |
リスク(元本割れ) | ほぼ無い(預金保険制度で保護) | ある(価格変動により元本を下回る可能性がある) |
インフレへの強さ | 弱い(物価が上がるとお金の価値が実質的に減る) | 強い可能性がある(物価上昇に合わせて資産価値も上がる可能性がある) |
簡単に言うと、預金は「安全だけど、ほとんど増えない」。一方、投資は「増える可能性があるけど、減るリスクもある」って感じです。このリスクとリターンの関係をしっかり理解しておくことが大切です。「リスクを取らないとお金は増えない」とも言えますね。
長期的な資産形成に最適:インフレ対策にも
「じゃあ、やっぱりリスクがあるならやめとこうかな…」と思ったあなた、ちょっと待ってください!特に長期的な視点で見ると、投資はとっても有効な手段なんです。
理由の一つは「インフレ対策」。インフレとは、モノの値段が上がってお金の価値が下がること。例えば、昔は100円で買えたお菓子が、今は150円出さないと買えない…みたいなことです。銀行にお金を預けていても、金利がインフレ率より低ければ、実質的にお金の価値は目減りしていくことになります。
でも、株や不動産などの資産は、インフレに合わせて価値が上昇する傾向があります。だから、投資はインフレから自分の資産を守るための有効な手段にもなるんです。
さらに、投資には「複利の効果」という強い味方がいます。複利とは、投資で得た利益をさらに再投資することで、雪だるま式に資産が増えていく仕組みのこと。「利息が利息を生む」イメージですね。時間をかければかけるほど、この効果は大きくなります。だから、「お金に働いてもらう」感覚で、長期的にコツコツ投資を続けることが、資産形成の王道と言えるでしょう。
【初心者向け】株投資を始める3ステップ
「株、ちょっと興味出てきたかも!」そんなあなたのために、株投資を始めるための具体的な3つのステップをご紹介します。意外と簡単ですよ!
ステップ1:証券口座開設はどこがおすすめ?
株を買うには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。「どこがいいの?」と迷っちゃいますよね。初心者さんにおすすめなのは、ズバリ「ネット証券」です!
- 手数料が安い!: 店舗を持たない分、対面型の証券会社よりも手数料が格安なことが多いです。取引コストは利益に直結するので、これは大きなメリット!
- 情報ツールが充実!: 株価チャートや企業情報、ニュースなどを無料で提供しているところが多く、情報収集に役立ちます。
- スマホで完結!: 口座開設から実際の取引まで、スマホアプリで手軽にできる会社が多いです。
代表的なネット証券としては、SBI証券や楽天証券などが人気です。それぞれ特徴があるので、手数料体系や使いやすさなどを比較して、自分に合ったところを選んでみてください。口座開設は、基本的にウェブサイトから申し込み、本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)をアップロードすればOK。数日から1週間程度で開設できます。
口座の種類を選ぶ際には、「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶのがおすすめです。これを選んでおけば、株で利益が出たときの税金の計算や納税を証券会社が代行してくれるので、確定申告の手間が省けて楽ちんです(年間の利益が20万円以下など、条件によっては確定申告が不要な場合もあります)。
ステップ2:少額投資からスタート!おすすめ銘柄の選び方
口座が開設できたら、いよいよ株選び!でも、何千とある銘柄の中からどれを選べばいいの…?ってなりますよね。初心者さんは、まず「身近な企業」や「応援したい企業」から探してみるのがおすすめです。
- 普段利用するサービスや商品を作っている会社: 例えば、よく行くコンビニやスーパー、好きな食品メーカー、使っているスマホのキャリアなど。身近な企業なら、業績の良し悪しを肌感覚で理解しやすいかもしれません。
- 株主優待が魅力的な会社: 株主優待とは、企業が株主に対して自社製品や割引券などをプレゼントしてくれる制度のこと。優待内容で選ぶのも、投資を楽しむ一つの方法です。食事券やクオカード、化粧品など、内容は様々!
- 高配当株: 定期的に配当金(企業の利益の一部を株主に還元するもの)を多く出している企業の株。銀行預金の利息代わりとして、コツコツ配当金を受け取りたい人に向いています。
- インデックスファンド(ETF): 個別株を選ぶのが難しい…という場合は、日経平均株価やTOPIXといった株価指数に連動するタイプの投資信託(ETF)もおすすめです。これ一つで複数の企業に分散投資できる効果があります。
最初から大きな利益を狙うのではなく、まずは「少額から試してみる」ことが大切。前述した単元未満株(ミニ株)を利用すれば、数千円~数万円程度で有名企業の株主になることも可能です。まずは失っても生活に影響のない「余裕資金」で、投資に慣れることから始めましょう!
ステップ3:株の売買方法と注意点:手数料を抑えるコツ
買いたい株が決まったら、いよいよ注文です!株の注文方法には、主に「成行(なりゆき)注文」と「指値(さしね)注文」の2種類があります。
- 成行注文: 「いくらでもいいから、とにかく買いたい(売りたい)!」という注文方法。すぐに売買が成立しやすいですが、予想外の価格で約定(売買が成立すること)してしまう可能性もあります。
- 指値注文: 「〇〇円になったら買いたい(売りたい)」と、自分で価格を指定する注文方法。希望の価格で売買できますが、その価格にならないといつまでも約定しない可能性があります。
初心者さんは、まずは買いたい価格を決めて指値注文を出すのが無難かもしれません。焦って高値掴み(高い値段で買ってしまうこと)をしてしまうのを防げます。
【注意点と手数料を抑えるコツ】
- 手数料をチェック!: 株の売買には手数料がかかります。ネット証券は安いとはいえ、会社やプランによって異なります。1日の取引金額に応じて手数料が変わるプランや、月額固定のプランなどがあるので、自分の取引スタイルに合ったものを選びましょう。最近は、特定の条件を満たすと手数料が無料になる証券会社も増えています。
- NISA口座を活用!: NISA(少額投資非課税制度)やつみたてNISAを利用すれば、年間一定額までの投資で得た利益が非課税になります!これは使わない手はないですよね。証券口座を開設する際に、一緒に申し込むのがおすすめです。(※NISAとつみたてNISAはどちらか一方しか選べません。2024年からは新NISA制度が始まり、より使いやすくなります!)
- 頻繁な売買は避ける: 特に初心者のうちは、頻繁に売買を繰り返すと、その都度手数料がかさんでしまいます。また、感情的な取引につながりやすいので、じっくり腰を据えて長期的な視点で投資することを心がけましょう。
【初心者向け】FX投資を始める3ステップ
次は、株と並んで人気の「FX」について見ていきましょう!FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と言います。簡単に言うと、異なる国の通貨を売買して、その差額で利益を狙う投資です。「円高ドル安」とかニュースで聞きますよね?あれを利用する感じです。
ステップ1:FX口座開設:初心者向けFX会社を選ぼう
FXを始めるにも、まずはFX会社に口座を開設する必要があります。証券口座とは別に、FX専用の口座が必要です。
FX会社もたくさんありますが、初心者さんが選ぶ際のポイントはこんな感じです。
- スプレッドの狭さ: スプレッドとは、通貨を買う時の値段(Ask)と売る時の値段(Bid)の差のこと。これが実質的な取引コスト(手数料のようなもの)になります。スプレッドは狭ければ狭いほど有利なので、重要なチェックポイントです!特に、取引する機会が多い主要通貨ペア(米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルなど)のスプレッドを比較しましょう。
- 取引ツールの使いやすさ: チャートが見やすいか、注文操作が直感的かなど、取引ツールの使い勝手は重要です。多くのFX会社がデモトレード(後述)を提供しているので、実際に使ってみて判断するのがおすすめです。スマホアプリの使いやすさもチェック!
- 少額取引が可能か: FXは通常1万通貨単位での取引が多いですが、最近は1000通貨や、なんと1通貨から取引できるFX会社もあります。初心者さんは、まず少ない単位で始められる会社を選ぶと安心です。
- サポート体制: 初心者のうちは、分からないことや困ったことが出てくるかもしれません。電話やメール、チャットなどで、丁寧に対応してくれるサポート体制が整っているかも確認しておくと良いでしょう。
- 会社の信頼性・安全性: 大切な資金を預けるわけですから、会社の財務状況や信託保全(顧客の資金を会社の資産とは別に管理する仕組み)がしっかりしているかも確認しましょう。金融庁に登録されている業者であることは大前提です。
これらのポイントを踏まえて、いくつかのFX会社を比較検討し、自分に合ったところを選びましょう。
ステップ2:FXの基本:レバレッジ、スプレッドとは?
FXには、株にはない独特の仕組みや用語があります。ここでは、最低限知っておきたい2つのキーワード、「レバレッジ」と「スプレッド」について解説します!
【レバレッジ】
レバレッジとは、「てこ」のこと。FXでは、預けた証拠金(保証金のようなもの)の何倍もの金額の取引ができる仕組みを指します。日本のFX会社では、最大25倍までレバレッジをかけることができます。
例えば、証拠金が10万円でレバレッジ10倍なら、100万円分の取引ができる、というイメージです。これにより、少ない資金でも大きな利益を狙えるのがFXの魅力の一つです。
でも、注意が必要! レバレッジは利益だけでなく損失も拡大させます。予想と反対方向に為替が動いた場合、預けた証拠金以上の損失が発生する可能性(追証:おいしょう)もあります。初心者さんは、最初から高いレバレッジをかけるのは絶対に避け、まずは低レバレッジ(1倍~3倍程度)から始めるようにしましょう!多くのFX会社では、強制ロスカットといって、損失が一定レベルに達すると自動的に決済される仕組みがありますが、相場の急変動時には機能しない可能性もあることを覚えておきましょう。
【スプレッド】
先ほども少し触れましたが、スプレッドは通貨を買う時の値段(Ask)と売る時の値段(Bid)の差のことです。例えば、米ドル/円のレートが「Bid: 110.00円 / Ask: 110.03円」と表示されていたら、スプレッドは3銭(0.03円)ということになります。
FXでは、取引のたびにこのスプレッド分が実質的なコストとしてかかります。だから、スプレッドは狭い方がトレーダーにとって有利なんです。特に、短期的な売買を繰り返すスタイルの場合、スプレッドの差は利益に大きく影響します。
スプレッドは、通貨ペアや時間帯、市場の状況によって変動することがあります。特に、経済指標発表時や早朝など、市場の流動性が低い時間帯はスプレッドが広がりやすいので注意が必要です。
ステップ3:デモトレードで練習!FX取引のコツ
口座を開設して、レバレッジやスプレッドのこともなんとなく分かった!さあ、いよいよ実践!…と、その前に、ぜひ活用してほしいのが「デモトレード」です!
デモトレードとは、仮想の資金を使って、本番とほぼ同じ環境でFX取引の練習ができるサービスのこと。多くのFX会社が無料で提供しています。
【デモトレードでやるべきこと】
- 取引ツールの操作に慣れる: 注文方法、チャートの見方、損切り設定など、実際の取引で慌てないように、基本的な操作をマスターしましょう。
- 為替レートの動きを体感する: 実際にチャートを見ながら、為替がどのように動くのか、どのくらいの値幅で動くのかを肌で感じてみましょう。
- 自分なりの取引ルールを作る練習: 例えば、「こういうチャートの形になったら買う」「〇〇pips(※)利益が出たら決済する」「〇〇pips損失が出たら損切りする」といった、自分なりのルールを決めて、それが機能するかどうかを試してみましょう。(※pips:ピップス。FXで使われる通貨の最小単位のこと)
- 色々な通貨ペアを試してみる: 米ドル/円だけでなく、ユーロ/円、ポンド/円など、他の通貨ペアの値動きの特徴もデモで試してみると良いでしょう。
デモトレードで十分練習して、自信がついてから実際の資金で取引を始めるのが、失敗を減らすための鉄則です!デモだからといって適当にやるのではなく、本番のつもりで真剣に取り組むことが大切ですよ。
【初心者向け】リスクを最小限に!株・FX初心者投資の心得
投資には必ずリスクが伴います。でも、そのリスクを理解し、適切にコントロールすることで、大きな失敗を防ぐことができます。ここでは、初心者さんが覚えておきたい投資の心得を4つご紹介します。
分散投資の重要性:リスクを分散する方法
投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」という有名な言葉があります。これは、一つの投資対象にすべての資金をつぎ込んでしまうと、それがダメになった時にすべてを失ってしまう可能性がある、という意味です。
リスクを抑えるためには、「分散投資」を心がけることが非常に重要です。
- 投資対象の分散: 株だけに投資するのではなく、債券や不動産(REITなど)、コモディティ(金など)といった、値動きの異なる複数の資産に分散します。株の中でも、異なる業種(IT、自動車、食品など)の銘柄に分散するのも有効です。FXであれば、複数の通貨ペアに分散することが考えられます。
- 地域の分散: 日本の資産だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、新興国など、海外の資産にも投資することで、特定の国の経済状況が悪化した場合のリスクを軽減できます。
- 時間の分散: 一度にまとまった資金を投資するのではなく、毎月一定額をコツコツと積み立てていく「ドルコスト平均法」も有効な時間分散の一つです。価格が高い時には少なく、安い時には多く買うことができるため、平均購入単価を抑える効果が期待できます。(つみたてNISAはこの考え方に基づいていますね!)
完璧にリスクをなくすことはできませんが、分散投資をすることで、特定の要因による大きな損失を避けることができます。
長期投資のススメ:焦らずじっくり資産を育てる
株価や為替レートは、日々、時には分刻みで変動します。その動きに一喜一憂して、頻繁に売買を繰り返したくなる気持ちも分かります。でも、特に初心者さんには、「長期投資」をおすすめします。
理由はいくつかあります。
- 短期的な値動きの予測はプロでも難しい: 明日の株価を正確に当てるのは、専門家でも至難の業です。短期的な値動きに賭けるのは、ギャンブルに近くなってしまう可能性があります。
- 複利の効果を最大限に活かせる: 前述したように、投資で得た利益を再投資することで資産が雪だるま式に増える「複利の効果」は、時間が長ければ長いほど大きな力を発揮します。
- 手数料や税金の負担を抑えられる: 頻繁な売買は、その都度手数料がかかりますし、利益確定のたびに税金がかかる可能性があります。長期保有なら、これらのコストを抑えることができます。
- 精神的に楽: 日々の値動きにハラハラドキドキするのは、精神的に疲弊してしまいます。長期的な視点を持てば、どっしりと構えていられます。
良い企業や成長が見込める資産を選んで、焦らずじっくりと持ち続ける。これが、初心者さんにとって、結果的に資産を増やすための近道になることが多いんです。
情報収集と分析:信頼できる情報源を見つける
「なんとなく良さそうだから」という理由だけで投資するのは危険です。投資判断をするためには、情報収集と自分なりの分析が欠かせません。
【信頼できる情報源の例】
- 経済ニュース: 日本経済新聞などの経済紙、NHKや民放のニュース、信頼できるニュースサイト(ロイター、ブルームバーグなど)で、国内外の経済動向や金融政策の動きをチェックしましょう。
- 企業の公式情報(IR情報): 投資したい企業のウェブサイトには、投資家向け情報(IR:Investor Relations)が掲載されています。決算短信や有価証券報告書などで、企業の業績や財務状況を確認できます。(最初は難しく感じるかもしれませんが、重要な情報が詰まっています!)
- 証券会社・FX会社が提供するレポートやセミナー: 口座を開設している会社が提供する市場分析レポートやアナリストのコメント、初心者向けセミナーなども参考になります。
- 書籍: 投資の基本的な考え方や分析手法について書かれた良質な書籍を読むのも、知識を深める上で有効です。
- 公的機関の情報: 金融庁や日本銀行のウェブサイトにも、金融に関する注意喚起や統計データなどが掲載されています。
【注意点】
- 情報の鵜呑みは禁物!: どんな情報でも、そのまま信じ込むのではなく、「本当にそうなのか?」「他の見方はないか?」と批判的に考える視点を持つことが大切です。
- SNSの情報は玉石混交: Twitterなどで「この株が上がる!」といった情報を見かけることもありますが、根拠のない煽りや詐欺的な情報も多いので、特に注意が必要です。安易に飛びつかないようにしましょう。
情報を集め、自分なりに「なぜこの株(通貨ペア)に投資するのか?」という根拠を持つことが、自信を持った投資につながります。
感情に左右されない:冷静な判断基準を持つ
投資で失敗する大きな原因の一つが、「感情的なトレード」です。
- 恐怖(Fear): 株価や為替が下がると、「もっと下がるかも!」と怖くなって、慌てて売ってしまう(狼狽売り)。
- 欲望(Greed): 値上がりしていると、「もっと上がるはず!」と欲が出て、利益確定のタイミングを逃したり、さらに買い増しして高値掴みしてしまったりする。
- 損失回避性(損を確定したくない心理): 損失が出ているのに、「いつか戻るはず…」と損切りできず、塩漬けにしてしまう(プロスペクト理論で説明される人間の心理傾向です)。
これらの感情に振り回されると、合理的な判断ができなくなり、損失を拡大させてしまうことがよくあります。
【感情に左右されないためには】
- 事前にルールを決めておく: 「いくらになったら買う」「いくらになったら利益確定する」「いくらまで下がったら損切りする」といった自分なりの売買ルールを、投資する前に具体的に決めておくことが非常に重要です。
- ルールを機械的に実行する: いったん決めたルールは、感情を挟まずに機械的に実行することを心がけましょう。
- 投資金額を管理する: 失っても生活に困らない「余裕資金」の範囲内で投資することも、冷静さを保つためには大切です。
- 相場から離れる時間を作る: 四六時中チャートを眺めていると、どうしても感情的になりがちです。意識的に相場から離れる時間を作り、冷静さを取り戻しましょう。
「投資は心理戦」とも言われます。自分の感情の動きを客観的に把握し、コントロールすることが、長期的に成功するための鍵となります。
【初心者向け】株・FX初心者投資で資産を増やす!
さて、ここまでのステップと心得を踏まえた上で、さらに投資で成功確率を高めるための秘訣を3つお伝えします!
目標設定の重要性:具体的な目標を立てよう
「なんとなくお金が増えたらいいな~」という漠然とした状態では、途中で挫折してしまったり、リスクを取りすぎてしまったりする可能性があります。
まずは、「なぜ投資をするのか?」「いつまでに、いくら増やしたいのか?」という具体的な目標を設定することが大切です。
例えば、
- 「10年後に教育資金として300万円貯めたい」
- 「30年後の老後資金として2000万円準備したい」
- 「毎月のお小遣いをあと1万円増やしたい」
といった感じです。目標が具体的であればあるほど、達成するためにどのくらいの期間で、どのくらいのリスクを取って、どのくらいの利回りを目指せばいいのか、という投資戦略が見えてきます。
目標達成のためには、
- 毎月いくら投資に回すか?(積立額)
- どのような資産配分(ポートフォリオ)にするか?
- どのくらいの利回りを目標とするか?
などを計画に落とし込みましょう。目標が遠すぎると感じたら、実現可能な範囲で修正することも大切です。モチベーションを維持するためにも、達成可能な小さな目標を積み重ねていくのも良い方法です。
投資記録をつける:取引を振り返り改善する
投資で継続的に成果を出すためには、自分の取引を客観的に振り返り、改善していくことが不可欠です。そのために有効なのが「投資記録をつける」ことです。
記録する内容は、例えばこんな感じです。
- 取引した日時
- 銘柄名(株)または通貨ペア(FX)
- 買った(または売った)価格と数量
- 売買した理由(なぜそのタイミングで、その銘柄/通貨ペアを選んだのか?)
- 利益確定(または損切り)した価格と損益額
- 取引後の反省点や気づき
記録をつけることで、
- 自分の得意なパターン、苦手なパターンが見えてくる
- 感情的なトレードをしていないかチェックできる
- 成功や失敗の要因を分析し、次の取引に活かせる
といったメリットがあります。最初は面倒に感じるかもしれませんが、エクセルやノート、投資記録用のアプリなどを活用して、ぜひ習慣にしてみてください。自分の「勝ちパターン」や「負けパターン」を知ることが、上達への近道です!
税金について知っておく:確定申告の準備
投資で利益が出たら、とっても嬉しいですよね!でも、忘れてはいけないのが「税金」です。
株やFXで得た利益(売却益や配当金、スワップポイントなど)には、原則として約20%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)の税金がかかります。
【確定申告が必要なケース】
会社員など給与所得がある方の場合、株やFXなどの給与所得以外の所得(利益から経費を引いたもの)の合計額が年間で20万円を超えると、原則として自分で確定申告をして税金を納める必要があります。
【確定申告を簡単にするには?】
- 特定口座(源泉徴収あり)を利用する(株の場合): これを選んでおけば、証券会社が税金の計算と納税を代行してくれるので、基本的に確定申告は不要です。初心者さんにはこれが一番楽でおすすめ!
- 年間取引報告書を活用する: 確定申告が必要な場合でも、証券会社やFX会社から送られてくる「年間取引報告書」を使えば、比較的簡単に申告できます。
【NISA/つみたてNISAを活用する】
先ほども触れましたが、NISA口座やつみたてNISA口座を利用すれば、年間の非課税投資枠内で得た利益には税金がかかりません!これは非常に大きなメリットなので、積極的に活用しましょう。(2024年からの新NISAでは、非課税枠が大幅に拡大され、恒久化されるので、さらに使いやすくなります!)
税金の仕組みを理解しておくことは、手元に残るお金を最大化するためにも重要です。分からないことがあれば、税務署や税理士さんに相談するのも良いでしょう。
【初心者向け】株・FX初心者投資のよくある疑問を解決!
最後に、株・FX初心者さんが抱きがちな疑問について、Q&A形式でお答えします!
Q: 投資資金はいくらから始めるべき?
A: 結論から言うと、「なくなっても生活に困らない余裕資金」で始めるのが鉄則です!
生活費や、いざという時のためのお金(生活防衛資金:一般的に生活費の3ヶ月~1年分と言われます)は、必ず別に確保しておきましょう。投資に回すのは、それ以外のお金です。
具体的な金額としては、株なら数万円程度から単元未満株(ミニ株)で始めることができますし、FXも1000通貨単位なら数千円~数万円の証拠金から始められる会社が多いです。
最初から大きな金額を投入する必要は全くありません。まずは少額からスタートして、投資に慣れること、経験を積むことを優先しましょう。徐々に知識や経験が身についてきて、自信が持てるようになったら、少しずつ投資額を増やしていくのがおすすめです。
Q: どんな情報源を参考にすればいい?
A: 情報収集は大切ですが、情報が溢れている現代では「どの情報を信じればいいの?」と迷ってしまいますよね。初心者さんが参考にすべき情報源としては、以下のようなものが挙げられます。
- 公的機関の情報: 金融庁や日本銀行、取引所(日本取引所グループなど)が発信する情報は、信頼性が高いです。投資の基本的な注意喚起や制度に関する情報などを確認できます。
- 証券会社・FX会社が提供する情報: 各社が提供する市場レポート、アナリストの分析、経済指標カレンダー、セミナーなどは、質が高く参考になるものが多いです。口座を持っていれば無料で利用できる場合がほとんどです。
- 経済ニュース・新聞: 日本経済新聞や、信頼できるウェブメディア(ロイター、ブルームバーグなど)、テレビの経済ニュースなどで、日々の経済動向や企業の動きを把握しましょう。
- 企業の公式情報(IR情報): 投資対象とする企業のウェブサイトで、決算情報や事業内容などを直接確認するのが最も確実です。
- 書籍: 投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏の本や、投資の基本的な考え方、テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析について書かれた定番の書籍を読むことで、体系的な知識を身につけることができます。
注意したいのは、SNSや匿名のブログ、掲示板などの情報です。中には有益な情報もありますが、根拠のない噂や煽り、詐欺的な情報も紛れている可能性が高いです。安易に飛びつかず、必ず複数の情報源で裏付けを取るなど、情報の真偽を見極める目を養うことが大切です。
Q: 損切りはいつ行うべき?
A: これは投資をする上で非常に重要、かつ難しい問題ですよね…。「損切り」とは、損失が拡大する前に、保有している株やポジションを決済して損失を確定させることです。
多くの初心者さんが陥りがちなのが、「もう少し待てば価格が戻るかも…」と期待してしまい、損切りできずに損失をどんどん膨らませてしまうパターンです。これを避けるためには、「損切りは必要経費」と割り切ることが大切です。
損切りを行うタイミングに絶対的な正解はありませんが、以下の方法が一般的です。
- 〇%下落したら損切り: 例えば、「買値から5%下落したら損切りする」「10%下落したら損切りする」のように、損失の許容範囲を割合で決める方法。
- 〇円の価格になったら損切り: 例えば、「株価が〇〇円を下回ったら損切りする」「為替レートが〇〇円になったら損切りする」のように、特定の価格水準(サポートラインなど)を目安にする方法。
- 投資判断の根拠が崩れたら損切り: 例えば、「この企業の成長性に期待して買ったけど、業績が悪化して成長ストーリーが崩れた」といった場合に損切りする方法。
最も重要なのは、「投資をする前に、損切りラインを明確に決めておくこと」です。そして、そのラインに達したら、感情を挟まずに、決めたルール通りに実行すること。これができれば、大きな失敗を防ぐことができます。
最初は損を確定させることに抵抗があるかもしれませんが、損切りは次のチャンスのために資金を守るための重要な戦略です。デモトレードなどを活用して、損切りルールの設定と実行の練習をしておくことを強くおすすめします!
いかがでしたか?株・FX投資は、確かにリスクもありますが、正しい知識を身につけ、リスク管理をしっかり行えば、将来の資産形成のための力強い味方になってくれます。この記事が、あなたの投資家デビューのきっかけになれば嬉しいです!焦らず、怖がりすぎず、まずは小さな一歩から始めてみてくださいね!応援しています!